桑の葉が血糖値を抑制するメカニズムと効果

 

桑の葉茶(桑茶)をご存知ですか?
元々はダイエット茶としてひそかな人気でしたが、
この桑の葉に血糖値を抑制する効果があるとして、今注目を集めています。
そのメカニズムと効果についてまとめてみました。

 

桑の葉で血糖値が抑制されるのはなぜ?

食べた糖が分解されて吸収される仕組みの、その一番始めの部分で働くのが桑の葉に含まれるDNJ。
炭水化物は消化の過程でまず麦芽糖に変わり、
さらに小腸で消化酵素によって細かく分断されてブドウ糖になります。

 

ブドウ糖が多量に吸収されて血液中に増えすぎると、
高血糖と呼ばれる状態になるのはご存知の通りです。

 

桑の葉のDNJ(デオキシノジリマイシン)は、小腸で麦芽糖がブドウ糖に分解されるのを邪魔する働きを持っています。

 

というよりも、DNJ自体が麦芽糖と非常に近い分子構造を持っているため酵素が麦芽糖と間違えてDNJと結合してしまい、後から麦芽糖が入ってきても分解されなくなるのです。

 

この働きを「α-グルコダーゼ阻害効果」と呼びますが、実際に糖尿病の治療でもα-GI薬が投与されている通り、血糖値の安定に非常に効果があります。

 

糖尿病で使用される化学的に合成されたα-GI薬とは違い自然に近い状態で効果が発動するため、身体にやさしい高血糖予防ができるというわけですね。

 

桑の葉を上手に摂るにはどうしたらいい?

桑の葉は主に健康茶として販売されています。
青汁と合わさった商品もたくさん出ていますね。

 

元々日本には養蚕のための桑畑がたくさんあったため、
桑茶もほとんどが国産で安全性の高い製品が多いようです。

 

食前に飲む

桑茶を血糖値対策として飲むときに気を付けなければいけないのは、飲むタイミングです。

 

桑茶の効果は消化酵素が麦芽糖と出会って結び付く前に発動されなければいけないので、
食後ではあまり意味がありません。
必ず食前に飲むように心がけましょう。

 

また、桑茶の大事な成分DNJはお湯に溶けだしやすい性質を持っています。
効果があるのは最初の一杯だけと心得てください。
お湯をつぎ足して飲むことはかまいませんが、二杯目以降には血糖値効果はほとんどありません。
常飲するのであれば、一気にたくさん作って冷蔵庫で冷やしておくのがお勧めです。

 

持続性はない

桑茶の効果は即効性はあるものの持続性はありません。
1日や2日飲んだからと言って、即血糖値が下がるというものではないのです。
食事のたびに吸収されるブドウ糖を低く抑えるためには、継続的に飲み続けることが必要です。

 

桑茶は、同じような血糖値対策で知られるグアバ茶などと比べると渋みが少なく、
特に焙煎された製品はほのかな甘みとまろやかな味で飲みやすくなっています。
日常的にお茶代わりに飲むには適しているのではないでしょうか。

 

桑の葉には副作用や長期摂取の悪影響はあるの?

昔から常飲されてきた自然茶ですが、桑茶の副作用は今のところ報告されていません。
カフェインが含まれていないため、高齢者や妊婦でも安心して飲むことができます。

 

国産の桑茶は無農薬で製法にもこだわっているものが多いようですが、
安い海外産の場合は残留農薬があることもあり得ます。
桑茶を選ぶときには、産地を確認するようにしてくださいね。

 

まとめ

昔から自然茶として親しまれてきた桑茶。その成分のDNJは、
自然にブドウ糖の分解を妨げて血糖値の上昇を抑える効果を持っています。

 

カルシウムや鉄分も豊富な健康茶として注目の桑茶を、
毎日のお茶代わりに飲んでみてはいかがでしょうか。

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